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第3章 第二章　理想のセックス

せます」
「じゃあ３Ｐとかもあるの？」
「ご希望ならオプションとして付けられます。追加料金がかかりますが。それぞれのコースはあくまで基本なので、お客様のご希望で細かい部分は変更できます」
「ふうん。ならＥコースで」
「そうですか。よろしいんですか？」
「なにが？」
「実は時々いらっしゃるのです。思いっきりイクような、すごいセックスを体験してみたいから、とＥコース希望されるんですが。いざ撮影前日になると怖くなって、キャンセルされる方が。前日にキャンセルされても、こちらはもう監督にも男優にもオファーしてるので、非常に困るんですよ」
「ああ。なるほどね。けど私はそれが目的だから、大丈夫よ」
「目的？」
「ＡＶの世界を研究してるから。これは調査なの」
「調査？　もしかして、警察の方？」
「違う違う。私は学者よ。大学で社会学を研究してる準教授よ」
　と、サクラは自分の経歴を披露した。自分が大学で教鞭を取っている準教授で、社会学の研究者であること。数年前に『セックス恋愛相談』という本を出してベストセラーになったこと。そして今、社会学の観点からセックスと恋愛を研究する過程で、ＡＶを調査分析していること、など。
「『セックス恋愛相談』なら知ってます。私も買いましたよ。アレ、あなたが書かれたんですか？」
「そうよ」
「へええ。まさかこんな若くてキレイな方とは。女優さんかと思いました」
「まさか。本物の女優さんはもっとキレイでしょ？」
「いえ、私は本物の女優やモデルに何度も会ってますが、お客様は