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第3章 第二章　理想のセックス

「ははあ。さすが大学の先生ですね。そんなこと言われたの、始めてですよ」
　社長の美由貴は感心したように目を丸くする。
　サクラは少し面映ゆそうに微笑んだ。
「では、コースはＥにしますか？」
「それは普通のＡＶと同じ内容なのね？」
「はい。具体的に説明しますと、まず最初にインタビューがあって、それからセックスになります。Ｅコースの場合、本当に挿入するセックスです。コンドームを付けてするか付けずにするかは選べます」
　最初のインタビューは、女優モノのＡＶには付き物である。まず最初にこれからセックスするＡＶ女優に、感想や豊富を言わせるのだ。サクラは分析のために何十本とＡＶを借りて観たので、そういうものだと分かっていた。
「本物のＡＶは、コンドームは付けないんでしょ？」
「昔は付けてましたが。最近は付けないこともありますね。時々中に出す作品もありますけど、まあウチはあくまで体験ですから。たいていの方はゴムを付けられます」
「でしょうね。けど、私は本当のＡＶがどういうものか知りたくて来たわけだから、なるべく本当のＡＶ通りにやりたいのよ。ＡＶ女優の人たちはゴム無しでやって、妊娠したりしないの？」
「ピルを飲んでます。でないと女優が妊娠してしまうので」
「だよね。ここではどうなの？」
「ピルなら用意できますよ。中出しでも問題はありません」
「それは確かなの？」
「もちろんです。なんなら、先にお渡ししておきましょうか？　服用方法の説明書もつけておきますよ」
「そ、そお……。なら、中出しでお願いするわ」
「いいんですか？」
「最近のＡＶ、中出しが多いでしょ？」
「ええ、まあ。全部じゃないですけど」