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第3章 第二章　理想のセックス

「はあ。難しいですねえ。ではどの程度のハードコアにしますか？」
「スカトロやレズみたいな、ごく一部のマニア向けのプレイは無意味なのでやめて。けどそれ以外ならＯＫよ。演出は、男が夢中になるようなハードコアがいいわ。次から次へと男優が私を責めて、イカせてくれるような」
「六時間イカせっ放しシリーズ、みたいな、男優たちがアナタを犯しまくるような内容でいい、ということですか？」
「そうよ。人気シリーズみたいに、私をイカせまくって欲しいの。男たちが燃え上がるような、男にとっての理想のセックスを体験したいのよ」
「……分かりました。では、スカトロみたいなマニアプレイは別として、通常のＡＶでハードコアの演出、ということですね？」
「ええ。それでお願いするわ」
「監督や男優に希望はありますか？」
「そおねえ。できればヒット作を出してる人気監督にお願いしたいわね。ネットで調べたら、益荒男豪太とか言う監督さんが、今人気があるんでしょ？　売れてるってことは、それだけ理想のセックスを分かってるって、ことだろうから」
「益荒男監督ですか。彼の作品を観たましたか？」
「ええっと……。たしか『突然自宅訪問シリーズ』だったかしら？」
「ああ、ＡＶ女優の自宅に、アポなしでいきなり押しかけて、その場で強引にセックスしてイカせまくる、という企画モノですね。けどそれは初期の作品ですね。最近は、女優をメロメロになるまでイカせまくる作品が。話題を読んでいるんですけど……」
「じゃあ、その監督さんでいいわ」
「いいんですか？　激しい撮影で有名な方ですよ？」
「言ったでしょ？　私はＡＶを研究するために体験するんだから。今話題で人気のある監督さんに、男性が喜ぶハードコアで撮ってもらわないと、意味ないのよ」
「……分かりました。ではこちらで撮影内容を検討して、契約書を