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社会学者サクラ教授のAVフィールドワーク
第3章 第二章 理想のセックス
作成します。料金は先払いでお願いします。キャンセルは一週間前までにしてください。それを過ぎると、たとえキャンセルされても、振り込まれた金額の半分をいただきます」
「分かったわ」
「まず具体的な撮影シナリオを作成して、数日中にメールします。お客様は大学の先生だから、パソコンはお持ちですよね?」
「もちろん」
「では、ご希望のアドレスにメールさせていただきます。それで細かい点などを詰めていき、シナリオを決定してから、契約ということになります。よろしいでしょうか?」
「ええ。それで進めてちょうだい」
 社長の美由貴がノートに軽く段取りを書いて提示する。
 サクラはそれを見てうなずき、了承した。
 連絡用にスマホのアドレスを伝えて、コース案内のパンフをファイルケースにしまい、サクラは《オフィスEE》を後にした。
 晴れた午後の日差しの下、ビルから通りに出て、上機嫌で駅に向かう。
 たとえ撮影が期待ほどではなかったとしても、収穫はあった。
『AVは究極の恋愛映画』という言葉。
 実はあらかじめ考えていた言葉ではなかった。先ほどの美由貴との打ち合わせで、会話の流れの中で、ふいに思いついた言葉だった。しかしそれを言葉にした瞬間。これだわ!とサクラは頭の中に、雷鳴に打たれたような衝撃が走った。
『AVは究極の恋愛映画』。なかなかにキャッチーな文句である。
 この言葉をテーマに据えて研究を進めていけば、かなり刺激的な論文になるだろう。年配の保守層には反発されるだろうが。後の世で評価される研究とは、そんなものだ。保守がニコリとするような論文は、逆に何の役にも立たないだろう。進んだ理論、進んだ思想というものは、いつも最初、世間から疎まれ拒否される。
(生活していけるだけの資産はあるし。私は好きな研究をするだけ
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