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社会学者サクラ教授のAVフィールドワーク
第3章 第二章 理想のセックス
よ。誰の顔色を伺う必要もない。純粋な社会学よ。歴史に名を残す学者は、みんな純粋なのよ)
 たとえそれで学会で反主流派になったとしても。論文を元に本を出せば、きっとまた売れるだろう。『AVは究極の恋愛映画』。これだけ刺激的なテーマなのだ。みんな興味で食いつくだろうし、読めばそれなりの反応があるはずだ。そして拒否にしろ賛同にしろ、反応するということは、動くということである。世間が動けば、学会やマスコミもサクラを黙殺できなくなるだろう。ついでに本が売れれば、色んな仕事が舞い込むはずだ。サクラ自身の影響力も増すだろうし、生活もさらに豊かになる。
 サクラは自分で思い描く前途に興奮して。
 意気揚々と、帰宅した。



 そして、サクラが《オフィスEE》にAV一日体験を申し込んだ、数日後。
 サクラが座っていた同じ応接室に、スキンヘッドの大男がいた。
 歳の頃は四十半ばか。身長は一九◯センチ近く。レスラーみたいな筋肉質のガッシリした体格だ。頭はツルツルだが、口髭を生やしている。
「といわけで、益荒男さんをご指名なんですよ」
 と社長の美由貴が、モニターの映像を見せながら言う。そこには泉佐野桜の姿が映っていた。まさにこの部屋で、美由貴の説明を聞いている映像。先日、このオフィスに『AV一日体験』を申し込みに来た時の映像だ。
 オフィスEEでは客とトラブルになった時のために、来客者はすべて隠しカメラで撮影し、録画しているのだ。撮影直前になってキャンセルし、振り込んだ前金をすべて返せ、などとクレームをつけてくる客への対抗策だ。裁判になった時「ご覧の通りアナタは自分
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