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社会学者サクラ教授のAVフィールドワーク
第3章 第二章 理想のセックス
からAV一日体験を申し込まれました」と、証拠として突きつけるためである。
 美由貴はその映像を再生し、サクラが希望したAV監督の益荒男豪太に見せていた。ちなみにサクラ本人は、自分が隠し撮りされていたことは知らない。
「こらまたキレイな女やな。コレほんまかいな?」
「ええ。大学の準教授で社会学者よ。恋愛とセックスの観点から、社会を分析してるらしいわ。男子学生にアンケートを取ったら『理想のセックスはAV』って答えた子が多かったしいわ。それで本格的にAVを研究してるみたい」
「なんとか言う本でヒットした女なんやろ?」
「セックス恋愛相談、よ。セックスのクセや趣味でどんな性格か、自分に合う相手かを分析する本よ。確か三◯◯万部突破したんじゃなかったかな?」
「その本いくらするんや?」
「えっと、たしか千円だったかな?」
「ごっついな。印税一割として、単純計算で三億かいな。そんな金持ちで美人の女が、わざわざ自分からAVに出たいてか?」
「本物のAVじゃないもの。ただAVの世界を体験するだけだから」
「観るだけやのうて、自分でもやってみたいてか。なにがしたいんや?」
「さあ? なんか『AVは究極の恋愛映画よ』とか言ってたから。それを証明したいんじゃないの?」
「ちょっとお頭のイカれてる女なんか?」
「そういうカンジじゃなかったけど。成功して自信のある頭のいいエリート女が、自分のアイデアに酔ってる、てカンジだったわね」
「はん、なるほどな。しかし美人やな。女優やモデルでも、このクラスはなかなかおらんで。この映像やと、体つきも相当やし。AVデビューしたら天下取れんで」
「さすがにそれは無いでしょ。お金も地位もあるんだし」
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