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女王様快楽堕ち
第1章 女王麻理
「一人で勝手に気持ちよくなって。あの中年のM男はSMの本質を知らないのよね。ただ勝手に気持ちよくなりたいなら、風俗にでも行けばいいのに…」

麻理は女王様であることに誇りを持っていた。ただイカせるだけでなく、苦痛から快楽を与える責めを本質としており、店では人気の女王様であったが、客の相手を選ぶわがままな部分もあった。

「ハァ…それにしても、私を楽しませてくれるM男はなかなか現れないものね…」

SMクラブ「アルテミス」で人気トップクラスの麻理はこの夜、6人のM男から指名を受けた。しかし、麻理がそのプレイ内容に満足することはなく欲求不満のまま朝を迎え、この日のSMクラブでの勤務を終え自宅マンションへ帰宅したのだった。

そして、麻理は翌日もアルテミスに出勤した。麻理はメイクアップと女王衣装への着替えを済ませ、キャストの控え室に向かった。控え室に向かう途中で一人の女性が麻理を呼び止めた。

「麻理、ちょっといいかしら…」

麻理を呼び止めた女性の名前はエリカ。麻理と同じボンテージを身に纏った妖艶な女性。エリカは28歳。身長161cm、スリーサイズは86.57.88。セクシーな大きなヒップが特徴の女王様。アルテミスの実質的な支配者で、女王様としても現役である。エリカも美人ミストレスとして、麻理と人気を分け合う形でこの店に君臨していた。

「あ、エリカさん…なんでしょうか。私に何か用ですかぁ?」(仕事前に嫌だなぁ。私、この人ちょっと苦手なのよね…)

「フフフ…実はね、貴女と二人きりで話がしたいんだけど…大事な話もあるから、ちょっとついてきてもらえるかしら?」

不敵に笑いながら麻理をアルテミス内の女王様がM男を調教するプレイルームへと誘導するエリカ。

「えっ?私に話ですか?それってここじゃダメなんですか?」(二人っきりで話って何かしら…やっぱり少し苦手なのよね…)

「う~ん、ここだとちょっと話しずらいことなのよね。ちょっとだけ私に時間くれないかしら?」

不思議そうな表情をする麻理だったが、この店での先輩であり、さらに独特のオーラがあるエリカには逆らえなかった。勤務が始まる前に余計な気を使うことを嫌う職人気質の麻理だったが、しぶしぶエリカについていくのだった。
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