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高校生の性春・日記帳
第3章 4月16日(日曜日)童貞喪失

叔父さまがタイミングを見計らったように口を挟んできます。

「おお、琢磨くんは高校生にもなって童貞か。それはいかんな、オナニーばかりして悪い病気にでもなったら大変だぞ。手遅れにならないうちに早く何とかしなくちゃいかん。おい、絵麻、お前がお相手をして、何とかしてあげなさい。かわいそうじゃないか」

叔父さまの言葉を受けて、叔母さまは筋書き通りのセリフで応じます。

「そうですねえ。私がお相手をして、手ほどきしてあげるしかなさそうですわねえ……」

「おう、ていねいに手ほどきしてあげなさい」

「いいですわ。じゃあ、あなたも、しっかり見届けてくださるんですね?」

「おうおう、琢磨くんの筆おろしの成人式を、しっかり見届けてやろうじゃないか」

叔母さまは一息にコーヒーを飲み干すと、テーブル越しにお母さんと視線を合わせます。
お母さんは心得たように頷いている。

居間の方へ視線を走らせると、そこには白いシーツの敷布団が敷かれています。
あの布団の上で叔母さまと抱き合って、童貞を奪われてしまうんだと思ったら、ゴックンと唾を飲み込んで緊張します。

「それじゃあ、そろそろ、始めましょうか……」

「おお、そうだな。居間のほうへ移動しようじゃないか」

叔父さまと叔母さまは立ち上がり、居間の布団へと向かいます。
僕はお母さんに手を取られて、オドオドしながら立ち上がります。

敷布団の前で立ちすくむ僕に、お母さんは耳元で囁きます。

「さあ、琢磨、絵麻おばさまに身体をまかせるのよ。しっかり頑張ってね」

「う、うん、なんだか怖いな。叔父さまが見届けるって言ってたし……」

「大丈夫、気にしなくていいのよ。私も見守っているからね」

「えっ? お母さんも見てるの?」

「そうよ。だって、息子の童貞喪失の儀式なんだから、母親として当然の義務でしょう」

「は、恥ずかしいなあ」

「いいから、頑張ってね」

激励の言葉を言い残して、お母さんは隣の部屋へと立ち去りました。


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