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高校生の性春・日記帳
第15章 9月4日(2学期)格闘ゲーム

出された黒いドリンクは、苦くて渋くてとびきりマズい飲み物だった。
だけどマズいなんて言えませんから、喉も乾いていたので僕は一息に飲み干したのです。

僕はむせて咳き込んだ後、苦みとマズさを紛らわすために、一緒に出された小皿の羊羹に手を出したのです。見た目は甘そうな栗羊羹だったのでパクリと頬張ったら、栗ではなくて生ニンニクだった。

僕は目を丸くしてかじっているのですが、勇樹はドリンクにもニンニク羊羹にも手を出さず、知らんふりをして天井を見上げているのです。

敬子さんはキッチンに立って洗い物をしているのですが、うつむいた拍子にキャミソールの肩紐がポロリと垂れて、オッパイが見えそうになって僕の白目が血走った。

そんな僕に、勇樹が声をかけます。

「おい、琢磨、オレの部屋でゲームをしようぜ」

「あ、ああ」

勇樹の部屋に入ると、窓際のテーブルにゲーム機が置かれていた。
レトロといえどもアメリカ製だけあって、20インチくらいのモニターがセットされているのです。

さっそくスイッチを入れると英文字のタイトルが現れて、ルールの説明が書かれているのですが、画像を見れば読まなくとも見当がつきます。

画面に現れたのはプロレスリングの男女のキャラクターたちです。
マスクをかぶったムキムキレスラーもいれば、派手なコスチュームの女子レスラーもいます。

10人ほどの中から気に入ったキャラクターを選ぶのですが、一人が男のレスラーを選んだら、もう一人は女のレスラーを選ばなければいけません。

男女で格闘して勝敗を決するというルールなんだけど、男が女を倒して裸にして、正常位か後背位で挿入すれば男の勝ちで、男が仰向けに寝かされて、騎乗位で挿入されたら女の勝ちだと、勇樹が説明してくれました。


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