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高校生の性春・日記帳
第20章 11月3日(文化の日)

僕は精力ゼリーをお代わりして、2杯目のコーヒーを飲んでいると、なんだか身体が火照ってきました。妙にモヤモヤと、イヤらしい気持ちになってきました。

おばあちゃんは僕の性欲状態を確かめるかのように、さりげない口ぶりで問いかけてきました。

「琢ちゃんは、学校の女生徒と性体験はあるんでしょうねえ? お母さんからは、もう高校生なんだから、あるに決まってますよって聞いたんだけどねえ……」

僕は、お母さんや友達のお袋とヤッてるなんて言えないから、おばあちゃんを安心させるために嘘をつきました。

「うん、中学生の時に放課後、養護の先生に保健室で性教育をされたんだ。きっちり体験してみましょうねって、先生から丁寧に教わったよ」

「あらそう、保健室の先生に教わったのなら、間違いないし安心だわね」

おじいちゃんが頷きながら口を挟みます。

「おおそうか、最近の小学校や中学校では性教育も積極的に進んどるらしいが、みずから身体を張って体験指導をしてくれるとは、学校の先生もご苦労じゃのう」

「みんなに指導するわけじゃないよ。僕が童貞だったから」

「琢ちゃんが、保健室の先生に童貞だって打ち明けたの?」

「違うよ。担任の先生に打ち明けたんだ。童貞だから恥ずかしくて、友達との会話に入れてもらえないって泣きべそをかいたんだ」

「そっか、それで先生は同情してくれて、養護の先生にお願いしたのか」

「うん、保健室に入ったら、先生がドアに鍵をかけた」

「そっか、鍵をかけたか……」

「養護の先生は何歳ぐらいだったの? 体験指導をしてくれるくらいだから、ベテランのおばちゃん先生だったのかしら?」


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