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高校生の性春・日記帳
第23章 12月13日(水曜日)撮影会

叔母さまの家はもともと農家で、瓦屋根の建屋は古風だけど部屋数は多く、どの部屋も広々として畳敷きです。
インターホンをポポンと鳴らして玄関に入ると、叔母さまが出迎えてくれました。
叔母さまの頬はなんだか紅潮して、はにかんでいるようにも思えました。
僕が台所のテーブルイスに案内されて腰を下ろすと、叔母さまはコーヒーを淹れてくれました。ミルクの代わりにニンニクの絞り液を垂らしてくれました。
ふすまの敷居越しに畳敷きの広間を見ると、お母さんが下着姿でソファーに座っていました。お母さんの髪の毛は鳥の巣みたいに乱れて、まるで戦い終えた女子プロレスラーのような様相です。
どうやらお母さんと叔父さまのセックスシーンの撮影が終わって、下着を身に着けたばかりのようです。キャミソールもブラジャーもパンティも網タイツもみんな赤紅色で、まるでAV女優が演じる売春婦のような妖艶さです。
どんなシナリオの交合だったのか、僕は知らされていませんが、きっと激しい戦いだったのでしょう。
その証拠に叔父さまは、パンツだけを穿いてソファーにグッタリ仰け反っているのです。
カメラを構えて撮影していた叔母さまも、興奮が冷めやらずに頬を紅潮させていたのでしょうか。
僕の到着に気付いたお母さんは、慌てた素振りでソファーから立ち上がり、スカートを穿いて乱れた髪にブラシを当てているのです。
「あら、琢磨、来てたのね?」
「うん、今来たばかりだけど……もしかして、お母さん……今、終わったの?」
「うふん、うふふ」
お母さんは恥ずかし気に笑っているだけで、僕の質問には答えません。
台所のテーブル席に移って化粧を整えたお母さんは、夕食の支度があるからと言ってそそくさと帰って行きました。

