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高校生の性春・日記帳
第27章 1月8日(始業式)初夢
(^_-)-☆ 1月8日(始業式)初夢 ♪♪
大晦日の夜は勇樹たちと遅くまでカラオケをして、元日はすっかり寝正月になりました。
そして、1月2日の夜明け前に、僕は初夢を見ていました。
なぜか僕は富士山の麓から山頂を目指して登っています。周囲に人の気配はまるでない。
雲間からもれる太陽の輝きは赤く、1羽の鷹が大きな翼を赤焼けに染めて飛翔してくる。
鋭い足の爪で捕らえている獲物は、ネズミだろうか? いや違う、よく見たらナスビだ。
鷹は金色の眼光で僕を一瞥すると、燃える太陽の雲間へと飛び去って消えた。
その刹那、富士山が大爆発して噴煙を上げ、火口から火山岩が飛んで僕の頭上をかすめた。
僕はウワワッーと叫んで、ベッドから転がり落ちて夢から覚めた。
なぜこんな夢を見たのか分からないけど、富士山と鷹とナスビがそろったんだから、縁起の良い夢じゃないかと納得することにした。
1月8日の月曜日、3学期が始まって学校へ行くと、勇樹も縁起の良い初夢を見たと言うので内容を訊けば、なんと、同じ筋書きの夢なので驚いた。
いかにもありふれて他愛のない夢だけど、二人で同じような夢を見て、最後に富士山が爆発して火山岩が飛んでくるなんて、何か悪い事が起こる不吉な前ぶれではないかと勇樹は妙に勘ぐるのです。
何かが起こるなら、1富士2鷹3茄子がそろったんだから、縁起の良い前ぶれじゃないかと僕は言い返したんだけど、勇樹の勘は当たっていたのかもしれません。