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高校生の性春・日記帳
第27章 1月8日(始業式)初夢

玄関を入るとダイニングキッチンがあって、敷居の向こうに6畳の間があり、その隣にもう1部屋という間取りのようです。

僕は台所のテーブルに座るように促され、鷹子は隣のイスに腰を下ろします。

お母さんは食器棚から小皿を取り出して、その上に円錐形のクッキーのようなものを乗せると、先端に火をつけたのです。

とたんに腐ったカボチャみたいな刺激臭が鼻を突き、カビ臭い臭いが漂い始めたのです。

「これはね、伊賀の里に古くから伝わるお香なのよ。この煙を深く吸い込めばね、心が洗われて淫欲な血が全身を駆け巡るのよ」

「は、はあ……」

淫欲な血とか言われて、僕はお母さんに腹の内を見透かされているようで、顔を赤らめてドギマギします。

お母さんは食器棚からティーカップを取り出して、ポットの紅茶を注いでくれた。そして自分のコップにも注いでいる。

「この紅茶はね、伊賀の香木を煎じてくノ一の愛蜜をミックスした特性なのよ」

「あ、愛蜜って……?」

「敵の忍者に襲われて、相手が屈強な男だった時にね、油断させて口移しで紅茶を飲ませて陶酔させて、くノ一の秘術を使って殺すのよ」

「こ、殺す……」

「そうよ。忍者同士の戦いは殺すか殺されるかなのよ」

「あ、あの……女のお母さんが飲んでもいいんですか?」

「うふふ、私も、殺されたい……かな、うふふ」

僕はお母さんの思惑が分からず、なんだか翻弄されているようで額に脂汗が浮かびます。
だって、くノ一の愛蜜って、お母さんや鷹子の愛蜜じゃないのかな?


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