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高校生の性春・日記帳
第33章 3月15日(卒業式)

僕の肩を叩いたのは、なんと、真理子先生だったのです。

「琢磨くんじゃないの、こんな所で何をしてるの?」

「あっ、先生、うっ、ああ、あの……」

「なあに? そんなに驚いちゃって、どうしたの?」

真理子先生が僕の頭越しにドアの中を覗き込みます。

「あらまあ、美和子先生ったら……卒業生たちを相手にご苦労だわ。養護教諭として最後のお勤めだから大変だわねえ」

真理子先生は驚く素振りもないのですが、険しい眼差しで僕を見つめます。

「琢磨くん、今、目の前で見ている出来事、秘密にできるよね? ご両親にもお友達にも、絶対に言わないって約束できるよね?」

「う、うん、だけど……」

「だけど、なあに?」

「僕、見ちゃったんだ……」

「えっ? 何を見たの?」

「さっき3年生の教室で、真理子先生が卒業生に仰向けにされて、ヤッてるとこ見ちゃったんだ。あれも、先生の最後のお勤めだったの?」

「まあイヤだ、見てたの?」

「僕さあ、真理子先生に憧れてたから、何度も淫らな妄想をしてオナニーしてたから、先生が卒業生にヤラレてるのを見て悔しかった」

「ああん、違うのよ。彼はね、童貞のままじゃ卒業できないって泣きつくから、にべもなく放っておけなくて、仕方なかったのよ。分かるでしょう? だからさ、見なかったことにして忘れましょうね」 

「ムリだよ。真理子先生が犯されて喘ぐ姿が脳裏に焼きついちゃって、忘れるなんてできないよ」

「うーん、仕方ないなぁ……じゃあ、忘れさせてあげるから、こっちへいらっしゃい」

僕は真理子先生に手を取られて、茶道部の部屋へと連れて行かれた。


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