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高校生の性春・日記帳
第1章 プロローグ

僕はサキちゃんと二人で布団へと向かいました。
2部屋続きの8畳の間のふすまが取り払われて、16畳の広さに敷布団が雑然と敷き詰められていました。

叔母さまとサキちゃんのお兄ちゃんが奥の8畳の布団に寝転んだので、僕たちは反対の廊下側に寝ることにしました。

居間の方からは酒宴の盛り上がりで、叔父さんたちの大きな声が聞こえてきます。

お母さんも風呂から上がったようで、子供たちを連れてぞろぞろと布団にやって来て、おばあちゃんと一緒に下着を着せてあげています。

幼い子供たちの声でザワザワしている時に、枕を並べて寝ていたサキちゃんが横向きになって言ったのです。

「ねえ、琢磨お兄ちゃん、おやすみのキッスしてよ」

「はい、はい」

僕は気安くうなずいて、ほっぺにチューをしてあげました。

そしたらサキちゃんは不服そうに口を尖らせて、自分の唇を指差すのです。

「違うよ! ここだよ、ここ!」

サキちゃんは頬なんかじゃなくて、唇にキッスをしろと要求しているのです。

僕でさえ女の子とキッスなんかした事もないのに、小学4年生のサキちゃんが中学生の僕にキッスを求めるなんて、思いもよらなくて驚いたのです。

小学生といえども女の子ですから、僕は高鳴る動揺を抑えるように、声をひそめてサキちゃんに確かめたのです。

「サキちゃん、男の子とキッス……した事あるの?」

「ないよ。だから、お兄ちゃん、してよ!」

「う、うん」


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