この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
高校生の性春・日記帳
第1章 プロローグ
僕はサキちゃんと二人で布団へと向かいました。
2部屋続きの8畳の間のふすまが取り払われて、16畳の広さに敷布団が雑然と敷き詰められていました。
叔母さまとサキちゃんのお兄ちゃんが奥の8畳の布団に寝転んだので、僕たちは反対の廊下側に寝ることにしました。
居間の方からは酒宴の盛り上がりで、叔父さんたちの大きな声が聞こえてきます。
お母さんも風呂から上がったようで、子供たちを連れてぞろぞろと布団にやって来て、おばあちゃんと一緒に下着を着せてあげています。
幼い子供たちの声でザワザワしている時に、枕を並べて寝ていたサキちゃんが横向きになって言ったのです。
「ねえ、琢磨お兄ちゃん、おやすみのキッスしてよ」
「はい、はい」
僕は気安くうなずいて、ほっぺにチューをしてあげました。
そしたらサキちゃんは不服そうに口を尖らせて、自分の唇を指差すのです。
「違うよ! ここだよ、ここ!」
サキちゃんは頬なんかじゃなくて、唇にキッスをしろと要求しているのです。
僕でさえ女の子とキッスなんかした事もないのに、小学4年生のサキちゃんが中学生の僕にキッスを求めるなんて、思いもよらなくて驚いたのです。
小学生といえども女の子ですから、僕は高鳴る動揺を抑えるように、声をひそめてサキちゃんに確かめたのです。
「サキちゃん、男の子とキッス……した事あるの?」
「ないよ。だから、お兄ちゃん、してよ!」
「う、うん」