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高校生の性春・日記帳
第7章 7月20日 勇樹の告白

見開き頁の見出しの下には、いかにもそれらしいカップルのモノクロ写真が、顔をぼかして小さく掲載されています。

そもそも近親相姦だからセックスの相手は限られている。親子や兄弟姉妹や祖父母などの、性本能むき出しの記事が綴られているのです。

最初の投稿記事は奇想天外で、編集者がでっち上げた作り話じゃないかと思えるような、信じられない内容でした。

正月に親戚一同が集まって、小学生や中学生の男女も参加しての乱交パーティだなんて、いくら近親相姦だといえども常識的にあり得ないでしょう。

それでも僕は夢中で読み終えて、ふぅーと溜め息をついていたら、勇樹が急に言葉を詰まらせて、とんでもない告白をするのです。

「実は、オレ、近親相姦してるんだ……」

僕は度肝を抜かれて目を剥いて、勇樹を見つめて問い返していました。

「えっ? マ、マジか? だ、誰と?」

「お袋とだよ……」

「お前が……お袋さんと? 嘘だろ? こんな記事をオレに読ませて、からかって冗談言ってるんだろ? そうだよな?」

勇樹の表情はこわばって、冗談を言っているようには見えません。

「嘘じゃないんだ。2か月ほど前のことなんだけど……聞いてくれるか?」

「きっ、聞く、聞くよ」


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