この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
高校生の性春・日記帳
第7章 7月20日 勇樹の告白
見開き頁の見出しの下には、いかにもそれらしいカップルのモノクロ写真が、顔をぼかして小さく掲載されています。
そもそも近親相姦だからセックスの相手は限られている。親子や兄弟姉妹や祖父母などの、性本能むき出しの記事が綴られているのです。
最初の投稿記事は奇想天外で、編集者がでっち上げた作り話じゃないかと思えるような、信じられない内容でした。
正月に親戚一同が集まって、小学生や中学生の男女も参加しての乱交パーティだなんて、いくら近親相姦だといえども常識的にあり得ないでしょう。
それでも僕は夢中で読み終えて、ふぅーと溜め息をついていたら、勇樹が急に言葉を詰まらせて、とんでもない告白をするのです。
「実は、オレ、近親相姦してるんだ……」
僕は度肝を抜かれて目を剥いて、勇樹を見つめて問い返していました。
「えっ? マ、マジか? だ、誰と?」
「お袋とだよ……」
「お前が……お袋さんと? 嘘だろ? こんな記事をオレに読ませて、からかって冗談言ってるんだろ? そうだよな?」
勇樹の表情はこわばって、冗談を言っているようには見えません。
「嘘じゃないんだ。2か月ほど前のことなんだけど……聞いてくれるか?」
「きっ、聞く、聞くよ」