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高校生の性春・日記帳
第10章 7月23日(日曜日)訪問
僕たちはリビングに通されて、エル字に配置されたソファーに案内された。
僕とお母さんが壁際に座り、勇樹とお袋さんは窓際に座った。
僕と勇樹以外は初対面だけど、4人が集まった理由は互いに分かっているので、淫靡な胸のときめきを隠してみんなの表情は仮面のようにぎこちないのです。
敷居で仕切られた隣の部屋にチラリと視線を移すと、2組の布団が敷かれて白いシーツが眩しいのです。
勇樹の部屋と、お袋さんの寝室に別れて行為をするものだと決め込んでいた僕は、ちょっと驚きのドキドキです。
僕が勇樹のお袋さんとヤッている布団の横で、勇樹がお母さんとヤルのかと考えて想像したら、なんだか緊張して恥ずかしくて身がすくむのです。
勇樹もお母さんも、みんなも同じようなことを考えているのでしょうか?
どことなく気恥ずかしい雰囲気を断ち切るように、勇樹のお袋さんが立ち上がりました。
「コーヒーを淹れましょうね。アップルパイも用意しておきましたのよ」
慌ててお母さんも立ち上がります。
「あら、私もお手伝いしますわ」
そう言って二人はキッチンへ向かいます。
モダンなオープンキッチンだから、リビングのソファーから二人の様子が丸見えです。
僕と勇樹は神妙な顔つきで視線を交わし、なにげなくキッチンを眺めていたら、なんだかお母さんとお袋さんの様子が変なのです。