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高校生の性春・日記帳
第10章 7月23日(日曜日)訪問
勇樹のお袋さんはコーヒーを淹れながら、お母さんに話しかけている。
「よく来てくれましたわね。私は敬子(けいこ)、38歳です。今日は、息子の勇樹がお世話になりますわ。よろしくお願いしますね」
アップルパイをナイフでカットしながらお母さんが応じる。
「こちらこそ、琢磨がお世話になりますわ。私は真美(まみ)、37歳ですから、敬子さんが一つ年上のお姉さまですわね」
「一つ違いなら、気が合いそうだわ。それにしても真美さんて、とっても可愛いわね。頬っぺは女学生みたいにスベッスベだし、女の私が見てもキッスしたいほど可愛いわ」
「あら嬉しいわ。敬子さんだって、大きな瞳に二重瞼で、見詰められたら胸キュンしちゃいそうですわ」
「あら、嬉しいわ、うふふ」
勇樹のお袋さんが、お母さんの顔を舐め回すように見つめている。初対面だからということもあるかもしれないけど、潤んだような粘っこい瞳でマジマジと見つめているのです。
「敬子さんは看護師さんだと聞きましたけど、とっても美人で色っぽいから、お医者さまや患者さんに口説かれて、セクハラされるんじゃありませんか?」
「セクハラはしょっちゅうですわ。それより真美さんの小さな唇……サンゴ礁に浮かぶ桜貝みたいに可愛いわ」
「うふっ、敬子さんの唇は、新鮮なハマグリみたいで美味しそう」
「あら、ハマグリは……アソコですわよ」
「まあ、アソコだなんて、うふっ、私のアソコは……ハマグリじゃなくてアワビかな」
「真美さんのアワビ、勇樹に食べさせるにはもったいないかな……」
「まあ、うふふ」
二人はしばらく、じっと見つめ合っている。
敬子さんはじわりとお母さんに顔を近づけると、お母さんはソワソワとしてナイフをアップルパイに突き刺した。