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12歳年下の彼と入籍する話
第1章 7月の…旅行の後の話……
まぁ…何となく…外野として
2人の会話を聞いてたら、
双子が…本命の彼女が
出来ない理由が…何となく…ちらっと
垣間見えた様な…そんな気がして。
有翔さんは有翔さんで、
レスに悩んでる人妻の…
受け皿みたいになってる感もあるし。
特定の彼女が居たら…、
今みたいな感じの交友関係って
維持は…出来ないよなって思う…。
『友坂さんの、飲んでるそれなに?』
『巴さんが飲んでるのは、
沖縄の南都酒造の
琉球レモンサワーって言う名前の
シークワーサーサワーですよ…』
『飲んでもいいの?』
「ええ。沢山あるんで…どうぞ…」
ボイラーメーカーはアルコール度数が
高すぎると思ったのか、
それを來翔さんの為に割って作ると。
はいどーぞと、有翔が
レモンサワーと言う名の
シークワーサーサワーを來翔の前に置いた。
『巴さん…僕達はちょっと、
あっちの片付けとかしましょうか?
2人はここでゆっくり飲んでて』
そう…双子の事をちょっと間
そっとして置いてあげようと
港斗君が言って来たので。
自分が飲んでいたグラスを持って
そのまま坪庭からキッチンに戻って。
有翔さんが、持って来てくれた物を
入れて来ていた保存容器を洗って。
港斗君は冷蔵庫から、スプリングバレーを
取り出していて。有翔さんの
お手製のスモークチーズを食べながら
ゴミを綺麗に仕分けしてくれていて。
『これ、お願い出来ますか?
僕はお風呂のお湯張りして来るんで』
そう言ってバスルームに
栓をはめに行って。
頼まれたグラスとかを洗っていたんだけど。
ちらっと…、坪庭の方に
洗い物をしながら巴が視線を向けた。
お家が…会社されたりしてるし…、
あの2人も色々と…その辺の事とか
言われたりとかしてるんじゃないかなぁとか。
まぁ…そんな事は…お節介かと
思いながら…残っていた
グラスの中のシークワーサーサワーを
グイっと飲み干すと。
グラスの中が空になってしまって。
私の琉球レモンサワーの原液は
あそこで双子が飲んでるから
お代わり…しに…いけないなぁって
そんな風に思って居たら。
『巴、まだ飲み足りない感じですか?
あ、これ…飲みますか?ハブのやつ』