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12歳年下の彼と入籍する話
第4章 2024年8月9日
「えっと…じゃあ…ちょっとだけ…」
『OK,じゃあちょっと待っててね…』
そう言って有翔がテーブルを離れて
小さめのグラスに氷を入れて
梅酒多めのウイスキーの梅酒割?
そうなると梅酒のウイスキー割??
を…私の分と…葵ちゃんの分。
飲みやすい様に炭酸で
ちょっとマイルドにしてくれていて。
『ちょっと…これに
レモンの皮とか入れると
もっと飲み口が良くなるよ?』
恐る恐る…飲んでみたんだけど、
あのウイスキーの主張し過ぎる
あの香りが良い感じに
梅酒の甘さと香りで中和されていて
お互いの良い部分を伸ばし合って
悪い部分を誤魔化してくれるみたいな感じで。
「んんっ、凄い…飲みやすい……」
『私、ウイスキー苦手なんですけど
これ…凄い…美味しいです、甘くて』
『だってさ、良かったね?』
と…有翔が言って、小林と
港斗の方をちらっと見てにこっと笑って。
『美味しい?もう1杯…作って来ようか?』
こっちのお酒が進んでいるのに
気が付いてそう声を掛けて来てくれて。
お代わりをお願いしたんだけど。
でも…、ちょっと炭酸入れてあるけど
ウイスキーを梅酒で割ってるんだから
結構…アルコール度数…高いよなって…。
葵ちゃんが…それで酔っちゃったみたいで
ちょっと舌足らずみたいな口調に
なっていて、それはそれで可愛かったけど。
『ああ、めっちゃ葵ちゃん
酔うてしもてんやん。
もう、自分等無理せんと、
その辺のラブホ泊ったらええやん』
『らいりょーぶれす…、酔ってないれすッ』
『葵さん、無理しないで…そろそろ
飲むのやめて、お水…飲んだ方が…』
『葵はぁ~、まら、飲めますぅ』
そのタイミングでお代わりを持って
有翔さんが戻って来て、
葵ちゃんがそれを受け取ると
グイ―――と…飲んじゃって…。
『ホラぁ、葵はぁ、まら飲めるって
言ったじゃないれすかぁ~』
『いやいや、飲まれてんやん
めっちゃ、酔っ払いなってんやん。
俺もそれ作って飲んでみよーっと…』
そう言って來翔が自分の分で
ジョッキでウイスキーの
梅酒割りのちょっと炭酸加えたのを
作って戻って来て。
『これ、ミナトとコバも味見してみぃや』