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12歳年下の彼と入籍する話
第1章 7月の…旅行の後の話……
ミルク味・アズキ・チョコ
フルーツ・抹茶・パインの
定番の6つの味に、
夏だけの限定味のイチゴの
7種類を買ってきてくれていて。
『わぁ、めっちゃあるやん。
チョコもええし、パインもええなぁ
フルーツは中にミカン入っとって
しろくまみたいになっとるやん』
「葵ちゃんは…どれがいい?
イチゴ?パイン?フルーツ?」
『えっと…イチゴ貰ってもいいですか?』
一番特等席で箱の中を覗いていた
來翔がイチゴ味のアイスキャンデーを
取り出すと、葵に渡して来て。
ありがとうございます~と
葵がそれを受け取って食べ始める。
『俺、チョコにするわ。
後は、皆、好きなん取り取り。
全部コバの驕りやで、アイス』
そう言いながら嬉しそうに
蓬莱のアイスキャンデーを食べていて。
ずっと食べたそうにしてたから、
ご満悦の様子だった。
『友坂さんはどれがいい?
僕は…余り物で大丈夫だから…』
じゃあと…しろくまみたいで
美味しそうだったので、
フルーツ味を私は選んで。
港斗君はパイン味にしていた。
小林君は…ミルク味にして、
有翔さんは抹茶味にしたみたいで。
皆でウッドデッキに腰かけながら
551のある時~をして。
『やっぱり、551の
アイスキャンデーは美味いわ。
よー、買って来てくれる大阪の
親戚のおっちゃんがおったんやけどな。
5年ぐらい前に癌で死んでもーて。
冷凍庫にあんでーて、おかんが言うとったら
ああ、おっちゃん来とったんや~って』
懐かしいわと言いながら、
アイスキャンデーを食べていて。
『別に…食べたいんだったら、
自分で買って置けばいいんじゃないの?
阪急でも大丸でも…551あるでしょ?』
『アルト、ちゃうんやってや。
自分で買ったらあかんねんて
お土産に買うて来て
もろたやつがええんやってや』
別に高い事もなければ
三宮には仕事で良く通りかかるし、
買おうと思えば、食べたいのなら
阪急百貨店にも大丸神戸店にも
551の蓬莱の店舗はあるので
大阪まで行かなくても食べられる。
『そう言えば、前に…
大丸神戸店の話してたら。
関東から来てた人が、
え?神戸てんじゃないんですか?って
そんな話になったんですけど…』