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【暴行野郎Xチーム】淫獄に墜ちて雌奴隷になった令夫人・千佳子
第6章 坐骨神経痛
「吉見先生!」

周囲の看護師が心配そうに見守る。腰を押さえて立ち上がれない白衣の男性。

「どうされたのですか?」

「大丈夫ですか?」

周囲の看護師の数名が気遣って声を掛ける。

「ダメだ。激痛が…」

医師である吉見にはわかる。この痛みは、坐骨神経痛か椎間板ヘルニアだ。確率としては、坐骨神経痛。長時間座り続ける医師に多い症例だ。

1週間、緊急で休診にして、回復したが、痛みが完全に取れているわけではない。妻の千佳子が甲斐甲斐しく世話をしてくれたおかげもあって、家では何も困ることはなかったが、勤務先の病院ではそういうわけにはいかなかった。

看護師というヤツは、仕事以上のことは絶対にしない。最初の激痛の時も、声だけだ。誰一人、手を貸そうとしない。復帰してからも、痛みに耐えながら立ち上がる俺に手を貸すヤツは1人としていない。

この痛みでは、外に食べに行くわけにもいかない。病院の食堂に行くしかない。といっても、あの食堂のクソ不味い飯を食べる必要はない。千佳子が作ってくれた愛妻弁当がある。それを持って、俺は食堂で食べ始めた。あとから来た所謂『同僚』という立場の医師が2人で連れ立った入ってきた。

俺は、普段、食堂を使わないから、俺に気が付いていない。

「たいへんだったそうだね。吉見先生も、ハハハハハ」

「坐骨神経痛でしょう。可哀そうに、ハハハハハ」

「可哀そうなのは、奥さんでしょう。まだ、再婚して1年なのに、旦那が坐骨神経痛じゃあ、とてもじゃないが、セックスはできんでしょうから」

「そうですな。式で見ましたが、スタイルもいいし、綺麗な女性でしたよ。吉見先生には、勿体ないくらい」

本人がいないと思っているからだろうが、遠慮なしに、ネタにされる。振り返って怒鳴りつけてやろうと思っても、この身体では、それもおぼつかない。悔しいが聞き流すほかない。

「本当に勿体ない。あれだけの美形、あれだけのスタイル。五十路の男には勿体ない。若い男なら毎晩でもセックスしてもらえるのに、吉見先生の年齢では無理でしょう。しかも、今度は坐骨神経痛ですからな。ハハハ」

「難しいでしょうな。貸し出してもらえるなら、私が代わりにハメ倒してやるのに。フハハハハハ」

と、笑う声。怒りに手が震えた。
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