パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第24章 片想い

俺様を外したということはそういうことだ。俺以外の3人は千佳子さんにイカされた。そして、千佳子さんをイカせていない…。

特に、AV男優だったシーライオンにとっては、それは屈辱的な出来事のはずだ。俺たちも、一緒に活動するようになってから、シーライオンがイカせられなかったということは、一度もなかった。

シーライオンがイク前に、女が2度、3度イクのが普通だったからだ。イキ狂うくらいに、イキ果てた後に、シーライオンが顔にぶっかけるというのが、ある意味、定番だったのに、千佳子さんは、イカなかった。

俺様がイカせたことになるのかもしれないが、それも、3人が果てるまで、頑張った結果で、俺様ひとりでイカせたわけではなかった。

裴恵奈がどんな編集をするかはともかく、事実として、千佳子さんは1度。俺たちは4人が…。絵的にも、おかしい。

男が4人登場して、女が1度しかイカないのだから…。整合性が取れない…。

となると、俺様と千佳子さんの２人だけのセックス動画になる。それでも、千佳子さんの不貞行為の証拠にはなるかもしれないが、男が何人も映っていて、では、それも、整合性があるとは言い難い。

単なるギャラリーがいて、その前で俺様と千佳子さんがセックスをしているという絵になってしまう。

そういう意味で変態だと主張はできるとしても、やはりしっくりこない。

睨み合う裴恵奈と千佳子。

千佳子に話を振られた形のウルフが、

「もういい」

と、裴恵奈が何か言いかけたが、

「ハイエナ。その話はいい。撮った動画は、俺たちの戦利品として、コレクションにするだけで十分だ」

と、裴恵奈を黙らせたウルフ。

「いろいろあったが、最後には、イケただろ。俺たちもイッちまったが」

と、千佳子に話しかけ、苦笑した。黙っている千佳子に、

「無理にとは言わない。でも、俺たちと、遊びたくなったら、声を掛けてくれ。俺たちは、いつでも待っている。今日は、時間がないから、ここまでだが、まだまだ、俺たちにはポテンシャルがある。そして、千佳子さん、あなたにも。くどいと笑われるかもしれないが、セックスは楽しむものだ。ご主人が、楽しませてくれるなら、それがいいかもしれないが、残念だが、それはムリだ。無理をすれば、症状を悪くするだけだ」

と、ウルフが話しかけた。