パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第25章 疲労と卑陋

百々は、格闘技経験があるというだけあって、骨格がしっかりしていて、ガッチリした体型。背こそ高くはないけど、下半身が特に引き締まっている感じ。AV男優って当然、エッチが仕事なのだから、体力勝負のところもあるのかもしれないから、そういう体型はプラスに働くかもしれないし、意外に、人懐っこい感じがして、AV女優と言われる人たちからも嫌われないだろうと思わせるものがあった。

でも、あの、話…。AV女優とエッチをしても覚めていたという話。何度、考えても、魅力的な女性とエッチして、恋愛感情が湧かないということがあるのかしら…。それとも、AV男優である百々が意外に、AV女優に偏見を持っているのかもしれないとも思った。AV女優でタレントになった方などを批判的にいう男性は確かにいた。

百々もそういうことなのかしら…。わからなかった。

久万。縄師という特殊なことを生業としている人。でも、見た目は、苗字の通りクマ。だからあだ名もベアーなのだろうけど…。大きな身体。動きは俊敏とは言い難いけど…。力は強そう。性格はどうなのだろう…。あまりわからなかった。私にポテンシャルがあると言っていたけど、それって、縄師としてなら、縛られる女性としてということ…。

縄で縛るというあのジャンルは、ネットの情報ではSMというジャンルになるらしく、読むと、サディストとマゾヒストが揃って、SMになるらしく、縛られる人というのは、基本が、マゾヒスト。何も女性に限るわけではなく、縄師の反対語は、ネットから得た情報だけだと、女王様と言われるらしかった…。女王様？エリザベス女王とかではない、風俗界の呼称らしい。それはそれとして、そういう観点からすると、百々が言う私のポテンシャルというのは、多分、マゾヒストとしてのポテンシャルかも。

ウルフもポテンシャルと言っていたけど、同じ意味なのかしら？それとも違う意味でのポテンシャル？

ポテンシャルって潜在能力という意味のはず…。能力？

小学校から高校まで成績は良かったし、大学・大学院でも成果は出したわ。運動神経も良かったし、部活も楽しかった。記憶力、理解力、表現力、体力、そういう能力には恵まれたと思うけど、さらに能力があるの？しかも、それが昨日のあの時間でわかるの？

思い出しても、それは、わからなかった。