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【暴行野郎Xチーム】淫獄に墜ちて雌奴隷になった令夫人・千佳子
第34章 再会
千佳子は驚いていた。事情が分からない様子だった。だから、

「ここにあるのは、クラブだよ。男性が楽しむ場所さ。この時間は開いていないけど、店がオープンするまでには、女の子たちが来るよ」

と、説明したさ。

「あなた、ホストじゃないの?」

と、千佳子が微かに首を傾げて、訊いた。その表情が先日とは違って、可愛かった。

「そうだよ。俺は元ホストだよ。今はマスターだよ」

と、話すと、頷いた千佳子。先日のあの雰囲気とは違った。というよりも、襲った男と、襲われた女が交わす会話ではないと思った…。もしかすると、千佳子は俺たちを許している?という考えが頭を過った。

「それなら、お店の女の子と遊べばいいんじゃない?」

と、無表情に話す千佳子。まるで、俺の心を読んだかのように、俺の考えを否定してみせた。

「わかっていないな。お店の女の子は商品なのさ。商品に手を付けたらマスター失格だよ」

と、通り一遍の返事をしたが、千佳子は、頷いてくれた。それに気を良くして、

「それに、俺は若い女の子には興味があまりないんだ。まったくゼロというわけではないけど。もっと言えば、水商売が好きな女の子もね。俺様自身が、ホストだからかもしれないが、遊び人は嫌いなんだよ。真面目な堅気な女性が好きだ。例えば、千佳子みたいな」

と、話すと、

「さすが、ホストね。口が滑らか。私のことなんか、忘れていたでしょ」

と、笑う千佳子。それは、余りにも心外だった。

「そんなわけがあるものか!ずっと待っていたんだぜ」

と、思わず、声が大きくなった。なぜか、涙が出てきて、

「ウルフは、『そのうちに必ず来る』と繰り返すだけで、一向に、千佳子さんが来る気配はなくて…」

と、声が湿った。

「言っておくけど、あなたの店があるかどうかを確認するために来ただけだから」

と、千佳子は突き放すように言って、見た。この顔だ。あの時の顔。無表情で、冷たい視線。

「そ、それだけ?本当に、それだけ?つれないな」

と、思わず、言葉に詰まった。

「つれない?」

と、話す千佳子の表情には、微かな怒りが見えた。でも、あえて、

「俺たちと、あの時みたいに」

と、言ってみた。怒るだろうな…。でも、その表情が見たかった。

「バカなことを言わないで」

想定内の返事だった。表情も…。
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