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【暴行野郎Xチーム】淫獄に墜ちて雌奴隷になった令夫人・千佳子
第34章 再会
「千佳子みたいに、1人に尽くして、他の男を拒絶する女なら、その1人が見つかるまで、家庭を持たないだろう。でも、こいつは、ダメなんだ。すぐに惚れて、関係を持つ。いや、この世界で働く女は、そういう女が多いんだ。俺様にとって、千佳子、あんたは、高嶺の花なんだ。旦那の横で咲く花。それを奪い取りたい。どうしてかって?高嶺の花だからさ。普通では、手に入らないものを追い求めるのは、男の性なんだと思うぜ」

千佳子が身構えているのがわかった。そうだろう。ここにいるのは2人だけ。言葉のなかに危険性を感じたのだろう。こっちを見る視線に警戒心が宿っていた。そして、その視線が、背後に移った。と同時に、背後に気配を感じた。

振り返ると、いた。聞かれたか…。ま、いい。訣別のときだ。本音を伝えようと思っていたが、どうやって伝えたらいいのか、悩んでいたが、想定外の伝わり方だが、悪くはないと思ったさ。走って店を出て行った。それを見て、千佳子は、

「追いかけて」

と、言った。無駄だ。それに、戻ってくるだろう。今月の給料は、月末締めだから、まだ、渡していない。今日でなくても、近々、店に顔を出すはずだ。

「聞かれた以上、なんて言って連れ戻すんだ?退職が数日、早くなっただけさ」

と、答えた。

「いいの?」

と、訊く千佳子。いいも悪いもない。

「どうしようもないさ。俺様が、本音で話していて、それを聞いて、図星だったんだろ。だから、逃げ出した。追いかけて、どんな言葉を掛けるんだい?どうせ、戻って来るさ。今までの今月の給料は欲しいだろうからな」

と、先ほど、思ったことを話した。

「やはり、来るんじゃなかったわ」

と、後悔している風な千佳子。

「いいさ。あの子にも、俺様の本音は知っておいてもらった方がいい。次の店で、成功するためにも」

と、言って、話を替えた。

「さあ、コーヒーでも飲みに行こうか?」

と、伝えた。そういう約束だったし、楽しみだったからだ。

「お店は?」

と、訊く千佳子。開店時間には、まだまだ余裕がある。というのも、あの子は化粧や用意に時間がかかるから、早く来るが、オープンは2時間後だ。とはいえ、トップがいない状態では店は開けられない。何より、あの子を目当てで来る常連が多いのだから、余計だ。
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