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【暴行野郎Xチーム】淫獄に墜ちて雌奴隷になった令夫人・千佳子
第34章 再会
プロントに着くと、それぞれ、注文をして、商品を受け取り、テーブルに座った。真向かいに座って、2人だけで、話をする。そんなことがあるとは、思ってもみなかった。

だから、素直に、

「2人だけで会ってコーヒーを飲む日が来るとは思わなかったよ」

と、言葉になった。よほど、店のことが気になるのか、

「店を畳むの?」

と、千佳子が訊いた。

「その予定だよ。最後の日に、会えて良かったよ」

と、話すと、

「最後?」

と、訊く千佳子。その質問するときに、首を微かに傾げる癖が、妙に可愛い。

「そうさ。エースのカードがなしでは勝負できないさ。あの子が辞めれば、残りのメンバーではできない。だから、さっき、客には閉店の連絡をして、残りのメンバーには、明日、給料を取りに来るように連絡したよ」

と、千佳子に話した。眉を顰める千佳子。これも、癖なのかもしれない。でも、その顔も好きだった。

「ダメなの?もう、終わり?」

と、訊く千佳子。その声から妙に艶を感じて、

「そういうセリフはベッドの上で聞きたいな」

と、笑いながら伝えると、

「もう、揶揄わないで」

と、真面目に返す千佳子。『冗談だよ』と言う言葉を飲み込んで、

「そうだな。ま、女の子を褒められないマスターのもとで働いても楽しくもないし、成長もしないからね」

と、真面目に話した。

「どうして褒められないの?」

と、訊く千佳子。そこにこだわるな…と思ったが、

「だから、言ったよ。千佳子に比べたら、何もかもが霞んでしまうんだよ。さっきのあの子だって、千佳子に出会うまでは、俺様の前で輝いていた。原石を見つけて、磨いて、光り出していた。でも、その光が消えた。多分、もっと眩い光を見てしまった俺様には、もう、あの子の輝きは見えなくなってしまっていたんだ」

と、説明した。

「それ、本気で言っているの?」

と、やはり信じられない様子の千佳子。

「だから、もう、若い子を育てることはできないって悟ったから、閉店を決めたのさ」

と、伝えた。千佳子は、思いを巡らせるように、少し考えている感じだった。

「そんなに、私は輝いて見えるの?」

再確認という感じだった。

「そうだよ。自覚はないだろうが、そう見える。負けない。流されない。泣かない。そういう意志が強いところが、眩しいくらいに輝いているよ」

と、力を籠めた。
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