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第10章 初めてのオナニー

バスルームで、この黒い禍々しいものを洗って、どこかに仕舞って…。えっ？仕舞ってどうするの？捨てるなら、一応、駅のトイレでウエットティッシュで拭いているし…。このまま捨てればいいのよ…。

でも、捨てる？どうやって、どこに？家庭ゴミは無理だし、不燃の小物？プラスティックゴミ？

この地域は、家庭ゴミ以外は、半透明のビニール袋で自宅前に出す…。こんなの入れて、捨てたら、近所に丸わかり…。

やはり…捨てる方法が思いつくまで、どこかに保管しておかないと…。保管するなら、やはり、一度、綺麗に洗わないと…。

そう。洗わないと…。

お風呂の洗剤で洗ったらいいのかしら？それとも、ボディーソープ？素手で洗う？ビニール手袋？

一応、ウエットティッシュで拭いているから、ボディーソープで十分？息子たちが使っているシーブリーズのボディーソープ？じゃなくて、ボディシャンプー…。これで、洗って…。

でも、何なの、この形…禍々しすぎる…。陰茎の形を型取りしたような…。まるで、陰茎を洗っているみたい…。いやらし過ぎる…。

こ、これが、膣に…。電車の車内で…。私の膣に…。

来週も経過観察の診察があるけど…。また、痴漢に狙われたら…。

今日は、何とかポーカーフェイスで押し通せた…。夫にも疑念を持たれずに済んだけど…。あの痴漢達、味を占めて…。また、私を見かけたら…。

でも、抵抗してはダメ…。坐骨神経痛の夫を巻き込んで、万が一、夫がそれこそ、歩けないようになったら…。あの厳つい男…。どう見ても、レスリングとか、柔道とか、格闘技をしていたはず…夫が元気でも立ち向かってはいけない相手…。まして、今は、坐骨神経痛を完治させるのが優先…。

また、こんなのを、膣や肛門、乳首に…。

今度は、抵抗しないことがわかっているから、嵩に懸かって…。

どうしよう？？？

あの刺激…。今日は耐えられたけど…。

刺激を何とかしないと…。どうすれば…。そう…。刺激に慣れればいいのよ…。そう、神経細胞は、慣れれば、鈍感になっていくはず…。

そう、それが『順応』

そうすれば、次回、痴漢に出遭って、同じようなことをされても、対応できるはず…。

順応するには、慣れてしまえばいいのよ。膣内や肛門、乳首が、これらの刺激に慣れれば…。慣れるには、自分で、膣や肛門、乳首に…。それしかないわ。