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【暴行野郎Xチーム】淫獄に墜ちて雌奴隷になった令夫人・千佳子
第5章 再婚まで
「お祖母さま」

と、言いながら首を振る千佳子。顔が真っ赤になり、微かに涙が溜まっていた。恥ずかしいのだろうか。

「そうですね。あの時は、息子二人も、千佳子さんの研究発表を聞いておりまして、あの日の夕食のときには、息子たちが、亡くなった母親に千佳子さんが似ていると言ったり、研究の内容が凄いと驚いたり、話題になりました。私も研究発表の内容は素晴らしいと思いました」

と、答えると、

「勉強ばかりしている孫で、大学も大学院も周りには男性が多いのに、男性の話をまったくしないし、祖母としては心配でしたが、先日から、先生のお話ばかりするもので、要らぬ節介とは思いながら、つい」

と、私に会釈して、千佳子の方に向き直り、

「千佳子。千佳子はいつも先生のお話ばかりしているけれど、先生に想いがあるのではないの?あるのなら、お伝えしなさい」

と、言ったが、看護師もいる診察室で、祖母が急に、こんな話をしていることに、明らかに狼狽えている感じの千佳子は泣きそうな顔で、

「こ、こんなところで」

と、おどおどしている感じだった。

「家で話をしていただいているということは、光栄なことです。しかし、年齢差もあります。無理にとは言いませんが、もし、私で良ければ、いつでも時間を作ります。この間の話の続きでもいいですよ。一度、どこかでお話をしませんか?」

と、私が千佳子に話すと、千佳子が答えるより先に、千鶴子さんが、

「ありがたいお話です」

と、答えて、千佳子の顔を見た。恥ずかしそうに頷く千佳子。私は名刺を取り出して、

「携帯でも、メールでも、連絡ください」

と、千鶴子さんに渡した。

「ありがとうございます」

と、答えた千鶴子さん。横で、小さくなりながら、頭を下げた千佳子。

「次の受診の日程ですが…」

と、次回の予約の確認をして、2人は待合へ出て行った。私の担当の看護師が興味深そうに私を見ていた。多分、千佳子と同世代の看護師。同世代でも、まったく、知性、品性が違う。こういうときは、そんな興味がありますという顔で見るものではないということすらわからないのだろう。あのような話になったら席を外すくらいの気配りはできないのか、と苛立ちすら感じた。
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