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秘密の花園
第9章 別れの夜に…
ソフィアの瞳が大きく見開かれ
男性二人の息を飲む空気を感じる。
一旦唇を離し
また、深く口づける。
「ンッ…」
理由も解らず、されるがままのソフィア…
ピチャッ
舌が厭らしい音をたてて絡まる。
「し、シルク様…」
ラディンの困ったような声が耳に届く。
チュッ…チュパッ
私はソフィアの唇を解放し
まだ放心しているソフィアに向かって
優しく話しかけた。
『私達、王族は時折儀式をします。
こうして体液を混ぜ合わせ
力を共有する儀式よ。
私の…最後の想い出に…』
「シルク様…」
まだ半ば朦朧としてるソフィアは
戸惑いながらも私の想いを受け取ってくれたようだ。
私はグラスに入ったワインを一気に流し込み
再びソフィアに顔を近づけた。
今度は瞼を閉じたソフィアが私を受け入れてくれた。