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秘密の花園
第3章 マスカレード
「王族の血縁には不思議な力が宿っています。
それは幼いうちは表面には現れません。
ある程度の年齢になると目覚めるのです。」
ますます解らない。
私には絶対そんなものは無い…と、思う。
私の困惑した表情を読み取ったのか
彼は続けた。
「きっと今夜、この儀式で貴女の力が目覚めるはずだ。
最初は驚くでしょうが、じきに受け入れられますよ」
全く信じられない。
一体私が参加する意味があるんだろうか。
「儀式が始まると部屋が暗くなります。
気をつけて下さいね」
彼は優しい声で言った。