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秘密の花園
第7章 羽化
目を閉じて意識を集中する。
右手…右手…
一生懸命集中しようと思うんだけど…
目を閉じていると…
浮かんでくるのは
今朝のクリスと彼女…
ダメっダメダメ
集中集中!
でもどんどん思い出されてきて…
彼女がくわえていた
あのクリスの…
そんな如何わしい妄想に囚われていると
ラディンの指が私の掌を軽く擦った。
『あんっ』
思わず声を出してしまい
身体をピクリと動かして目を開いた。
「…何を考えていたんですか?」
聞いたことのないほどの低い声に
ちょっと…怖くなって
『ご…ごめんなさ…』
と、小さく謝って手を離した。