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えっちなBL短編集
第2章 狂信的な夜[文系大学生×俺様ホスト]
🪯紫サイド

「また来ちゃた!ミミに会えて嬉し?」

メンヘラ女

「アタシがこの店にいくらつぎ込んでると思ってるの?」

若作り年増女

「ナーくん、ルイ13世入れてあげるからアフターしよ?」

疲れ切った風俗嬢

「今日を良い夜にしたいだろ?だったら俺の言うことを聞け」

この店にはいろんな姫が来ては多額の金を落として帰る。どれだけ顔が良くても、姫に金を落とさせ、次に来させないと行けない。3000円しか持っていない客にも300万払わせる。それが俺の仕事だ。

「ナガレさん、おつかれっす!」
「お疲れ」
「ナガレさんの姫可愛い子多いし、俺もナガレさんみたいになりたいっすわー!」

休憩に入り、新入りホストと話していると黒服が来て早々に指名が入ったことを知らせる。

「ナガレさん、15番テーブル、王子から指名入りました」
「見てわからないか?休憩中だ」
「俺ヘルプ行ってくるっす!ナガレさんはゆっくり休んでてください」

王子…ホストクラブに男性客が来るのは割と珍しくない。業界経験を増やしにきたと御託を並べて俺と飲みたがる奴は多い。男でも楽しませてやる。そして財布を空にしてやろう。

そう決意してテーブルに向かった。

しかし、そこにいたのは…

「おい」

静流、なぜここにいる。
何しにきたのか、家にいるはずじゃないのか、さっさと家に帰れと喉から出かけた。

「俺の男に手を出すな。下がれ」

新入りを下がらせ、2人きりになる。お前は俺だけを見ていればいい。

「紫」
「ナガレ。そう呼べと言ってるだろう」
「ナガレ…。ナガレも良い名前だな、紫」

机の下で静流の足を蹴る。何度言ったら覚えるのか。
俺の本名はこの店の奴らも知らない。そもそも俺の名前を知ってるのは家族と静流だけなんだ。

イライラすると酒が進む。

…本当は紫と呼ばれたい。早く2人だけの世界に行きたい。目の前にいるのにキスもできないし、名前ですら呼ばれない。下唇を噛む。




「ナガレ、下唇噛んでる。傷ついちまうぞ」

急に静流の顔が近く、ハッとなる。俺の顔に手を当て、唇に触れた。気づいたらそこはもう帰り途中でタクシーの中だった。

「…紫でいい」
「ん。帰ったら死ぬほど呼ぶ」

タクシーの中、密かに手を繋いで外を見る。顔が熱い、心臓がうるさい。何でこうもドキドキとしてしまうんだ。
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