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えっちなBL短編集
第3章 チェスの天才、シヴの悩み[パリピ青年×チェスの天才]
「おい、シヴ…って、起きてんのかよ」
前髪をあげられ、視界が明るくなり、一気に意識が浮上した。実際には数分しか経っていないだろうが、何時間とチェスをしていた。
「ああー…そうそう、チェス盤なんだが…
エドガーが何か言っている。が、正直どうでも良い。もう少しこの感動的な景色を見ていたい。
「シヴ、チェス盤の代わりにアルコール持ってきた」
チェス盤ならもう見た。トンとベッドサイドのチェストに2つのグラスとボトルを置かれた。
この緊張を和らげるにはちょうどいいかもしれない。アルコールなんて飲んだことがないが、グラスを受け取り、父が飲んでいるように呑んだ。
「おお、いい飲みっぷりだな!」
一口飲んであまり美味しくないと思った。そしてすぐに頭がふわふわとしてくる。エドガーの姿が二重に見えた。
「ポーン…ビショップ…5681……それは、近くにありすぎて気が付かない」
「ん?さっきから何言ってんだ?」
エドガーに頬をグッと掴まれ、目を合わせられた。家族以外に触れられるのは嫌なのに、嫌じゃなかった。
「だから、灯台下暮らしって言ってる…」
「そうだな、シヴ」
エドガーは笑っていた。心地よい感覚にこのまま身を任せたくなる。
「もっと飲めるだろ」
グラスに並々とアルコールを足され、訳もわからずそれを呑んだ。
前髪をあげられ、視界が明るくなり、一気に意識が浮上した。実際には数分しか経っていないだろうが、何時間とチェスをしていた。
「ああー…そうそう、チェス盤なんだが…
エドガーが何か言っている。が、正直どうでも良い。もう少しこの感動的な景色を見ていたい。
「シヴ、チェス盤の代わりにアルコール持ってきた」
チェス盤ならもう見た。トンとベッドサイドのチェストに2つのグラスとボトルを置かれた。
この緊張を和らげるにはちょうどいいかもしれない。アルコールなんて飲んだことがないが、グラスを受け取り、父が飲んでいるように呑んだ。
「おお、いい飲みっぷりだな!」
一口飲んであまり美味しくないと思った。そしてすぐに頭がふわふわとしてくる。エドガーの姿が二重に見えた。
「ポーン…ビショップ…5681……それは、近くにありすぎて気が付かない」
「ん?さっきから何言ってんだ?」
エドガーに頬をグッと掴まれ、目を合わせられた。家族以外に触れられるのは嫌なのに、嫌じゃなかった。
「だから、灯台下暮らしって言ってる…」
「そうだな、シヴ」
エドガーは笑っていた。心地よい感覚にこのまま身を任せたくなる。
「もっと飲めるだろ」
グラスに並々とアルコールを足され、訳もわからずそれを呑んだ。