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えっちなBL短編集
第4章 エドガーの裏の顔[サイコxアスペ]
「ほら、こっちだ」
「…」
「ま、自分の部屋だと思ってくつろいでろよ。チェス盤取ってくるわ」

シヴを部屋に待たせ自室から離れる。本当はチェス盤なんて持ってない。シヴを招き入れるための真っ赤な嘘だ。

冷えたアルコールを手にして、部屋に向かう。ノックをして部屋に入ると…

「(おいおい)」

シヴは俺のベッドに横たわっていた。こいつ、常識というものを知らねぇのか。確かに自分の部屋だと思ってとか言ったけど…!それは人を招いた時の常套句だろ!

「おい、シヴ…って、起きてんのかよ」

シヴに近づき、前髪を上げると青い目がしっかりと開いていた。

「ああー…そうそう、チェス盤なんだが…

わざとらしい演技をして、ないことを伝えようとしたが、シヴは寝転んだまま動かない。こいつ…いっそのこと犯しちまうか。

「シヴ、チェス盤見つかんなくて、代わりにアルコール持ってきた」

シヴは起き上がり、アルコールを受け取った。その横顔は少し笑っているように見えた。シヴは何の躊躇もなくそれを嚥下していく。よくわかってねぇ酒をよく飲むもんだ。

「プハッ…」
「おお、いい飲みっぷりだな!」

見るからに飲み慣れてないのがわかる。口をつけた瞬間、眉を顰めたが、無理して飲み干した。

反応を見ているとシヴの顔色は一気に赤くなった。こいつ、弱いな。あと一杯ってところか。

「…それは、近くにありすぎて気が付かない(ボソ)」
「ん?さっきから何言ってんだ?」

虚な目で何処かを見て、ブツブツと呟いた。なんとなくイラッとして頬を掴み、蒼い目を合わせる。

抵抗はなく、されるがまま俺を見つめる。そんな顔すんなよ。今すぐにでも襲いたくなるが、念には念をだ。

「だから、灯台下暮らしって言ってる…」
「そうだな、シヴ」

相変わらず何言ってんのかわかんねぇな。そんなだから襲われちまうんだぜ。俺はお前みたいな天才がいかに壊れるか、それだけが見たいんだよ。

「もっと飲めるだろ」

グラスに並々とアルコールを注いでいく。シヴの口元にグラスを持っていくと、自分から飲み干していく。セックス・ドラッグが入っているとも知らず。

お楽しみと行こうか、というところで俺のベッドに倒れ込んだ。

「あーあ、寝ちまった」
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