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えっちなBL短編集
第5章 神様の生贄になった子供達
あれから7年、俺は高校1年生になった。

「柊!起きて!朝だよ!」

「っ…」

葵兄さんに布団を剥がれ、目が覚める。眩しい光が目を攻撃し、一気に目が覚める。

「全く、君も高校生になったんだから自分で起きれるようになりなよ!」

朝っぱらからうるさい声で何か言われ、葵兄さんは部屋から出ていった。

リビングに降りるとテーブルに3人分の朝食が並び。妹、紅葉はなぜか大盛りにした白米を片手に1人でフードファイトしていた。机の上には牛乳にトースト、卵焼き(スクランブルエッグ)、ウインナー、ミニトマト。

正直…朝は食欲がない。作ってくれた兄さんには申し訳ないが食えんものは食えん。

「紅葉、やる」

紅葉が食べ終わった頃、自分の皿と交換して、食べたことにする。
ちょうどタイミングよく葵兄さんがやってきた。

「えらい。ちゃんと残さず食べてるね」

「撫でるな」

やって来た葵兄さんは俺の皿を見て、頭を撫でてくる。いつまでも俺を子供扱いだ。

「あれ?母さんは?」

「まだ寝てるんじゃないのか」

母さんは仕事が繁忙期なこともあり、朝は早く夜は遅い。あまり顔を合わせることがなく、合わせたとしても勉強しろとうるさい。

「葵お兄ちゃん、紅葉学校行きたくない。今日は休みたい…」

「どうして?」

「気分じゃないの」

また紅葉の駄々が始まった。葵兄さんは紅葉の横に行くと目線を合わせて、話を聞く。葵兄さんも無視したらいいのにわざわざ付き合う。

「そっか。気分じゃなくても学校には行くものだよ。………でもまぁ今日くらいはいっか!休んでいいよ」

「やったぁ!葵お兄ちゃん!大好き!」

紅葉は葵兄さんに抱きつき、葵兄さんも拒否することなく頭を撫でる。なんだこいつ、ムカつくやつめ。妹だからって、末っ子だからってこんな甘えん坊に育っていいのか。

「行ってくる」

「あ、行ってらっしゃい!頑張ってね」

「がんばれー柊ー」

妹の間延びしたがんばれに苛立ち、兄に聞こえない程度に小さく舌打ちし、リビングから出る。

「柊」

「わ、母さん、おはよう」

家を出る直前、母さんに呼び止められた。パジャマ姿だが胸元がはだけており目のやり場に困る。

「もうすぐテストでしょ。これあげる。いってらっしゃい」

母さんから何も説明もなく変なお守りを渡され、去っていった。何となく薄気味悪いな…。

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