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えっちなBL短編集
第5章 神様の生贄になった子供達
「わかった。ならこうしよう。君に僕の子、つまり神の子を産んでもらおう。それなら僕も実体を手に入れられるし、君も君のままだ。これでいいだろう?」

「はっ?俺は男だぞ。子供なんて産めない」

「神を前にして性別なんて関係ないよ」

すぐにその場から逃げ出した。鳥居の方へ駆け出すが、後ろからパンッと音がして場所が変わった。

「!…っわ、」

何かに躓き、柔らかな布団に倒れ込んだ。自分の着ている服も薄手の着物に変わっていた。なに、さっきまで外にいたのに、今は室内、ここは…本殿か?

「そういえば僕が何の神か言ってなかったね。気になるでしょ」

「!」

いつの間にか神様が後ろにおり、ふわりと背後に近づかれた。布団の上で座り込んだまま動けない。

「柊、何だと思う?」

耳元で聞こえる声のせいで、どうしようもなく葵兄さんを感じさせる。頭では違うとわかっているのに、体はそう認識する。

「ほら、試しに言ってご覧?」

混乱した頭で考える。何の神様、神様に種類があるのか?学業の神とか答えたらいいのか?

「…6月の花?」

神様からずっと花の匂いがする。今朝からずっと香るこの匂い。名前はわからないが、何となくそうだと思った。

「じゃあ答え合わせだ」
「!!」

そういうと白い矢絣模様の帯が全身にまとわりつく。神様の声と目の前の光景にゾクゾクと背筋に何か走りくすぐったくなる。

「ふふ。実体がないから君の認識が僕を形作るのさ。君には僕がお兄さんに見えているんだね?それは何でかな?」

そんなことを言われてもわからない。葵兄さんを神様として見ているってことか。

「へぇ、それは妬いてしまうな。君の神様は僕だけだ。まぁ、これから嫌って言うほど思い知らせるよ」

「ぁっ、くっ…〜〜っ!」

急にキツイ締め付けに代わり、痛いくらいに締め付けられた。下を見ると、目を見開いた。白い帯、だと思ったものが次の瞬間には白い大蛇になっていた。

「ひっ…!!いやだ!うわっあぁあ!」

蛇、蛇は小さい頃から苦手だった。一番と言ってもいいくらい蛇が苦手だった。触ったこともないのに蛇の質感がトラウマなのだ。情けないことに腰が抜けてしまう。

「う、や、やだっ、あっちいけっ…!」

暴れるが後ろにいる神様のせいで動けず、大蛇は長い舌をちろちろと見せて顔を近づけて来た。金色の目と目が合い全身が震えてくる。
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