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えっちなBL短編集
第5章 神様の生贄になった子供達
あれから何日が経っただろうか。気がついたら朝になっていたり、夜になっていたり、満月の夜が連続で続いたりする時もあった。

逃げてもこの世界の神、梔子に必ず見つかり、蛇たちの前でお仕置きをされる。おかげで蛇にはもう慣れた。

神社の中しか移動を許されず、鳥居から先には見えない幕が貼られているみたいで出られなかった。

毎日、葵兄さんや紅葉のことを考えて辛くなる。2人に会いたい。でも……以前のように葵兄さんと接することができるのだろうか。

普通の兄弟に戻れるのだろうか。…葵兄さんの顔を思い出すと、お尻の奥が疼いた。

「っ、違う…こんなこと望んでない…」

そう思っても葵兄さんに抱きしめられて、頭を撫でられ、キスをするところまで妄想してしまう。

前が反応し、薄い生地に自身が擦れて勝手に気持ちよくなってしまう。ガーゼのように薄い生地の着物は体のラインを透けさせ、少しでも濡れたらシミができる。

別のことを考えようとするが、余計に考えてしまう。頭を撫でられ、キスをして、舌を絡め取られて…。

体の奥深く交わって、中にたくさんお腹いっぱいに注がれる。

「ッーーー!」

急に頭から爪先にかけて快感が流れ、イッてしまった。
信じたくなくても体は余韻が残り、股座の気持ち悪さが現実を突きつける。

「はぁっ、はっ、んっ…っ、(ゾクゾク…)」

熱い体にひんやりとした鱗が絡みつく、首に緩く巻きついて、見えない蛇が離さない。

後ろの襖が勝手に開き、奥の間まで道が作られた。ああ…呼ばれている。自分の意思で、自分から来いと言われている。
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