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えっちなBL短編集
第6章 今日も幼馴染が可愛すぎて我慢できない!
暑い夏の日の思い出

茜色に染まる夕日の下で小学生2人が話していた。夕方5時を知らせるチャイムが子供達を帰るように促す。

『コウ、そろそろ帰らないと』

『渉くん、今日も家に行っていい?』

夏場でも長袖の少年が小太りの少年の袖を掴む。大人用のブカブカの服は少年には合っていない。痩せた体をさらに強調する。

『またお父さん?』

『うん。今日は帰ってくるなって。また知らない女の人連れてくるんだと思う』

『…そっか。渉の家いていいよ。今日も渉のママ明け方まで帰ってこないんだ』

『渉くん、ありがと!』

渉の記憶にあるコウはガリガリでいつも大人の服を着ていた。そしていつも元気に笑っていた。コウの父親は顔立ちは綺麗なのにいつも顰めっ面で死んだ魚のような目をしているのが印象でよく覚えている。

『渉くんは優しいね』

コウはそう言って、渉の耳元に顔をやる。コソコソ話をするときのような声で囁く。目の前が真っ暗になって、全身の感覚がない。怖いのにこの感覚が心地いい。

『ねぇ、渉くん』

コウの幼い声が左耳から聞こえる。

『ずっと一緒にいてね___“永遠に”」

最後の言葉だけやけにはっきりと右耳から聞こえた。
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