この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
えっちなBL短編集
第2章 狂信的な夜[文系大学生×俺様ホスト]
全講義が終わり、大学の図書館で軽く本を読むつもりが、いつの間にか閉館の時間となっていた。時刻は22時。随分と遅い時間になってしまった。
カバンからジップロックに保存した彼の名刺を取り出した。え?なぜジップロックにって?それは紫の名刺には香水の香りがしており、その匂いを少しでも長く香りを維持したいからである。
煌びやかなホストクラブ “FANATIC NIGHT”
店の前には人気No.1ホストである紫の顔が映し出され、その横には「そこのお前目が合ったな?俺を指名しろ」と書かれていた。
…可愛い。心臓が痛いな。自動的に紫の顔が目に焼き付けられる。
これだけでもここに来た価値がある。見れてよかったと思う。紫の顔を眺めていると、どんどん若い女性が店の中に入って行った。
俺も続けて入る。
「いらっしゃ…いませ!えーっと、面接志望の方ですか?」
「違いますけど」
「すみません!お兄さんかっこいいですから間違えてしまいました。えーっと、当店に来られるのは初めてですか?」
お世辞とはいえ、紫の店は受付まで客への対応が良いな。
初回は何頼んでも3000円という説明を受け、身分証やら提示した。
「それでは誰を指名されますか?」
「むら…この方で」(紫を指す)
「ナガレさんですね!承知しました!」
受付の男は胸元につけたピンマイクで「ナガレさん指名入りました」と連絡をして、店の中へ案内をした。ちなみに彼の源氏名は“糸式ナガレ”である。きっと紫と紫式部をかけているのだろう。
広い席に案内され待っていると、ホストがやってきた。
「こんばんは、カズヤです。ナガレさんのヘルプっす。同席いいっすか?」
ホストがやってきて、俺の前の席に座る。どうやら紫は他の客の相手をしているらしくまだ来れないらしい。
新人ホスト、カズヤはチャラチャラとした男で、対面の席で何か話しているが俺はいつ紫が来るのかと気が気じゃない。
「あ、名前聞いてなかった!王子、名前は何ていうんすか?」
「王子?」
「あっ!嫌っすか?ウチ男性客にはそう呼ぶように決められていて…」
王子呼びには驚いた。ということは紫も…
『おい』
カバンからジップロックに保存した彼の名刺を取り出した。え?なぜジップロックにって?それは紫の名刺には香水の香りがしており、その匂いを少しでも長く香りを維持したいからである。
煌びやかなホストクラブ “FANATIC NIGHT”
店の前には人気No.1ホストである紫の顔が映し出され、その横には「そこのお前目が合ったな?俺を指名しろ」と書かれていた。
…可愛い。心臓が痛いな。自動的に紫の顔が目に焼き付けられる。
これだけでもここに来た価値がある。見れてよかったと思う。紫の顔を眺めていると、どんどん若い女性が店の中に入って行った。
俺も続けて入る。
「いらっしゃ…いませ!えーっと、面接志望の方ですか?」
「違いますけど」
「すみません!お兄さんかっこいいですから間違えてしまいました。えーっと、当店に来られるのは初めてですか?」
お世辞とはいえ、紫の店は受付まで客への対応が良いな。
初回は何頼んでも3000円という説明を受け、身分証やら提示した。
「それでは誰を指名されますか?」
「むら…この方で」(紫を指す)
「ナガレさんですね!承知しました!」
受付の男は胸元につけたピンマイクで「ナガレさん指名入りました」と連絡をして、店の中へ案内をした。ちなみに彼の源氏名は“糸式ナガレ”である。きっと紫と紫式部をかけているのだろう。
広い席に案内され待っていると、ホストがやってきた。
「こんばんは、カズヤです。ナガレさんのヘルプっす。同席いいっすか?」
ホストがやってきて、俺の前の席に座る。どうやら紫は他の客の相手をしているらしくまだ来れないらしい。
新人ホスト、カズヤはチャラチャラとした男で、対面の席で何か話しているが俺はいつ紫が来るのかと気が気じゃない。
「あ、名前聞いてなかった!王子、名前は何ていうんすか?」
「王子?」
「あっ!嫌っすか?ウチ男性客にはそう呼ぶように決められていて…」
王子呼びには驚いた。ということは紫も…
『おい』