この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
unbalance
第14章 予定外



「修正の前に、お礼、言ったんですか?」

「……俺は今、霧野と話をしているんだ、相馬は……」

「グラフ作ったのは俺なんで、俺に言ってください」

「俺は霧野に頼んだんだ! 相馬が手伝ったか知らんが、霧野の責任だろ!」

「じゃあ部長が霧野に頼んで作らせた資料は、部長の責任ですね?」



 相馬がにやりと笑う。凄みが増す。こちらが引くほどに。

 相馬、こんな顔もするんだ。

「霧野に修正を依頼するのはいいですけど、ちゃんとチェックぐらいするといいですよ」

「……相馬ぁ!」

「いいですから、私やりますから!」

 耐えられなくなって口を挟んだ。
フロア中がこっちに注目していた。
相馬の手から資料を奪いながら、部長が納得しそうな返事を探す。
波風を立てたくない。早く終わらせたい。
部長を宥めることが今は最優先だ。

「データを今年のものに差し替えてぜんぶ作り直します。いつまでですか?」

「……そうだな」

 部長の目がじとりと私を見下ろす。身が竦む視線。

「今日中に送ってくれ」

「今日、」


/193ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ