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第14章 予定外



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「送った……っ!」

「はい、お疲れー」

 近くの共有テーブルに広げた資料を片付けていた相馬が、合いの手を入れた。

「ありがとう」



 さすが月曜日だけあって、もう部屋には私と相馬しか残っていなかった。

相馬が上手く立ち回ってくれたおかげで、話を聞いていた人たちが総出で手伝ってくれた。
けれど、結局根幹になるところは私がやるしかなくて、この時間まで掛かってしまった――時計が指し示す時刻は七時数分前。

 それでも、今日やろうと思っていた別の作業も含めて、この時間に終われたなら優秀だ。



「本当にありがとう、相馬」

「……別に」

 ――相馬の反応が冷たい……気がする。



 資料を集め回る相馬を、私は横目で盗み見た。
トラブルを経ることで――もちろんそれ自体は嬉しいことではないんだけれど――先週末のことを吹っ切ることができたと思ったのに。
また相馬と普通に話せると思ったのに。
今まで通り――いや、それとも、私が過剰にビビってるだけ?


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