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第20章 駐車場



「俺は、三年来の恋に破れて、今そこそこに心弱ってるんすよ」

 三年来、という言葉にどきっとする。

 私がチームを移動して相馬と知り合ったのが去年の春。
ということは……私と知り合ってからの、二倍。

 敵いそうもない。



「霧野だってそこんとこ、もうちょっと気ぃ遣ってくれてもいいんじゃないの?」

 知らないよそんなの、と思った。

 相馬が私の知らないところで勝手に傷ついているのは――そりゃ同情ぐらいはするけれど、――私には、関係ない。
私は、相馬に傷ついているというのに。



「そんなの相馬の事情じゃん」

「確かに俺の事情だけど、霧野が言動を改めてくれないんだったら、俺はやっぱ人事行くしかなくなるよって話。それは霧野も嫌なんだろ?」



 人事に――物理的に距離を置くために、仕事と信頼と社会的地位を捨てる、ということか。



 普通、そこまでする? 相手側が訴えたんじゃあるまいし。


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