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unbalance
第3章 夜道
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コンビニでごはんとお酒を買い込み、相馬のアパートに到着すると、私はいきなりお風呂に放り込まれた。
「そんな、悪いよ」
「その格好でいられるほうが迷惑だ」
そう言われると何も反論できない。
ここに辿り着くまでに、腰から下を中心に、私も相馬もすっかりずぶ濡れになった。
傘はもはや顔周りを守るだけだった。
雨と汗でスカートもブラウスも肌に貼り付いて気持ち悪かったし、正直、足先が冷えてきていたので、ありがたくもあった。
「うち、浴室乾燥あるからさ。ついでだから、服洗いなよ。入ってる間に洗濯機回して、終わったら干して」
「時間どれくらい?」
「この量なら」
と、相馬が私の全身を見回す。
「二時間あれば乾くでしょ」