この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
unbalance
第25章 台詞



「シャワー、浴びる?」

「ううん、大丈夫」

 お風呂なんて借りたら、そのままずるずると流されるに決まってる。
鞄の中に汗拭きシートがあるから、最低限は何とかしよう。
服は……もうとっくに汗臭いだろうけど、仕方がない。
極力混んでいない電車を探して帰るしかない。



 相馬が誰にでも優しいのは、いいことだ。
別に、文句とかはない。

私はただ、相馬との約束どおり、泣いたり怒ったりしないで帰るだけ。

 さっきまで甲高い声であんあん喘いでいたことが、顔から火が出るほど恥ずかしい。
もう二度としない。
あれ、先週の金曜日にも同じこと思わなかったっけ。
こんな単純なことすら学べないなんて。



 脱いだ服で身体の前面をできるだけ隠しながら、廊下に出て、玄関に放置された鞄の脇にしゃがむ。
汗拭きシートを探していると、すっと脇からスカートを差し出された。
見上げると、パンツだけ身につけた相馬が立っていた。



「あ、ありが……」

 スカートの布面積が多かったせいで気づくのが遅れた。
スカートと一緒に、ぐずぐずに濡れた下着も、

「………っ」

 まるで掻っ攫うように相馬の手からそれらを奪う。相馬に背を向ける。



「ご、ごめん、ありがと!」

「……今さらそんな恥ずかしがらなくても。俺はガワより中身のほうが好みだよ」

 うるさいうるさいうるさい! デリカシーのない奴!


/193ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ