この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
unbalance
第25章 台詞



「霧野」

 相馬が私を優しく抱き締める。

もともと相馬のほうが背が高いのに、玄関の段差はパンプスのヒールじゃ埋まらなくて、相馬の胸元に顔をうずめる。
交わした視線が外れる代わりに、温かい体温が私を包む。



 ――嫌だ。

 仮初の幸せにずぶずぶに慣らされながら、それが仮初であることを、ちくちくと自分に刻まなければいけない日々なんて。



「帰る」

 私は今度こそ、相馬の胸を押し退けた。



「……ごめん」

 相馬はそれ以上何も言わなかった。


/193ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ