この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
unbalance
第26章 コンシーラー



「謝るなよ。俺は知れてよかったよ。手伝えることは手伝いたいし」

 部長に歯向かう、とかね、と相馬が笑う。
資料の修正指示をしに来た部長に、相馬にしては珍しいほどあからさまに噛み付く背中は記憶に新しい。



「ありがと……」

 そのときだけじゃない。
月曜日はそのあと資料の修正を手伝ってくれたし、そもそも発端となったのだって、



「まあ、先週の金曜日は、ね。普通に霧野帰れなさそうって思っただけだけど」

「ご心配をお掛けしまして……」

「霧野が帰れなかったらお持ち帰りしようと思っただけだけど」

「なっ……」



 またそんな冗談を。



「でも、現実問題、帰れなかっただろ?」

「それ、は、そうだけど……」

「お礼はキスでいいよ」



 ――キス、という言葉で、その感触を、リアルに思い出してしまって、

 顔が熱くなる。


/377ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ