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unbalance
第4章 視線
ふざけんなよと叫び出したいのを俺はぐっとこらえて、俺はため息で衝動を逃がす。
「パンツ、間違えて一緒に洗濯しちゃって……ドライヤーで乾かしてから出ようと思ったんだけど、見つからなくて……」
「もっとやりようあんだろ、その被ってるバスタオル巻くとか」
「だって今すっぴんなんだもん」
すっぴんは隠してノーパンは隠さないのかよ!
いや隠れてるけども!
そりゃ見えてはいないけども、でも!
彼女の白い太ももに視線を釘づけにされる。
普段膝下より短いスカートを履いている姿を見たことがない彼女の、太ももを目にするのだってはじめてて刺激が強いのに、その上、彼女がちょうど手で掴んでいる裾、そこのすぐ下には、下着もつけない彼女の――、
勝手に心臓が活動を速める。
俺は無意識に唾を呑む。