この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
unbalance
第32章 記憶



「俺がいちばん霧野のこと好きだよ」

「……今までそんな素振り、ちっとも見せなかった癖に」



 すると、相馬は目を丸くした。

「いや、めちゃめちゃしてただろ。キスしてくれたらー、とか」

「セクハラは含めません!」



 含めないのかあー、と項垂れる相馬はまるで本気でがっかりしているようで、……え、まじで?



「……ほんとにあれでアプローチのつもりだったの?」

「わ、悪かったな、どうせ」



 どうせ――本命だけには下手ですよ、と、むくれる相馬の声は小さくて、目を泳がせる仕草は何だか思春期の少年みたいで、あーあ、もう、許したくないのに許してしまいそうになる。



 惚れた者の弱み、というやつか。

 私はコスモポリタンの残りを口に含んで誤魔化した。


/264ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ