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第36章 歯磨き



「えっと……相馬、お風呂どうする? 明日にする?」

 相馬はまた枕に伏せって、んー、と寝ぼけた声を出した。

「霧野を……汗くさいおっさんと寝させるわけにはいかないよな……」

 同い年でおっさんとか言わないでくれ。

「私は気にしないよ」

 相馬のにおい……嫌いじゃないし。



「んー……明日の朝入るんでもいい……?」

「もちろん。歯磨きも、明日?」

「……あー……」



 相馬がぐりぐりと枕に頭を押しつける。

「霧野、歯ブラシ……ストックあるかな……」

「あ、私は……持ってるから」

「……持ってるの?」

 相馬が首だけ回してちらりと私を見た。



「泊まる気だった?」

 違う、けど、もしかしてお泊まりすることになったら面倒だなと思って――という言い訳も、また相馬の嬉しそうな笑みに意味を失う。

今朝、家を出るときに咄嗟に思いついて、歯ブラシとクレンジングと下着のセットを一日中鞄に隠していたのは……言い逃れようのない事実だった。


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